2026花山キャンプAコース報告

スタッフ

キャンプ長

岡村泰斗(ばく)
Aコースに参加した皆さんお疲れ様でした。今年は、約5年に一度の虎毛沢という特別な年でしたが、みんなに一番見せてあげたかった虎毛沢の核心部には行くことができませんでした。それでも虎毛沢に匹敵する長さの赤湯叉と、赤湯叉と合流した後の虎毛沢の深い淵は、5年に一度の特別な沢として十分に相応しかったと思います。虎毛沢に行けなかった大きな理由は、虎毛高松間の登山道が廃道となり、壮絶な藪で一歩も進めなかったことです。5年前は、まだ普通に歩けたのに、5年という月日は自然が人間の痕跡を覆い隠すには十分な時間なのですね。登山道の廃道には、草刈りの担い手が高齢化していること、昨今の公園管理が日帰り登山しか想定していないこと、登山者が虎毛のような静かでいい山を選ばずに有名な山に集中していることなど、登山取り巻く色々な問題を感じずにはいられませんでした。登山道がなくなろうととも、そこには今も昔も変わらなぬ美しさの虎毛沢があります。次の5年後に向け、まだまだ老いてはいられませんね。

後藤史佳(フーミン)
こんにちはAコースカウンセラーのフーミンです。みんな9日間本当にお疲れ様でした!今回の虎毛沢登山はフーミンもとても楽しみにしていて人生で1回は行ってみたい沢でした。惜しくも虎毛沢の中心部分に行くことはできませんでしたが赤湯又も充分に魅力的で挑戦できる沢でフーミンが行った沢の中でも1番難しかったです。そんなハプニングありの4日間の登山で中学生を引っ張る高校生2人とそれに頑張ってついて行く中学生2人、みんなの成長を色んな場面で見ることができて嬉しかったです。5年に1度の特別な登山でカウンセラーができてよかったです!またどこかで会えること楽しみにしてます!

7月29日 レスキュー不可の砂防ダム

花山キャンプAコース初日は、花山橋を再建を記念しテープカット式から始まりました。その後、全く何もないキャンプサイトに、テント、食卓、カマドの環境整備を行い、数日前からの豪雨で水かさのました砂防ダムへ。行くまでは、「飛び込む?どうする?」なんて会話をしていましたが、行ってみたら予想通りの大瀑布。滝壺にバックウォッシュに巻き込まれたら、ばくもレスキュー不可と判断し、泣く泣くパックラフトのみ。梅雨明け前の砥沢はまだ冷たかったしね。ユウダイにとって花山の洗礼のチャンスを逃してしまいました。

7月30日 橋の寄付者のレリーフに名前を残そう

2026年は花山の橋再建の記念すべき年。賛助会員や、花山OB、OGの皆様からの温かい寄付によって、なんとかAコースに間に合いました。寄付していただいた方々への感謝と、40年ぶりの橋の掛け替えを記念して、寄付いただいた方の名前の入ったレリーフを橋の基礎に設置することとなりました。そこで、そのレリーフにお金はないが、「作業協力者」として名前を刻むべく、橋の廃材の撤去作業を行いました。全員がチェーンソー片手に、気の遠くなる量の廃材を薪に捌きました。これから数年間の薪の心配はなさそうです。ただし釘付きですけどね。

7月31日 虎毛に向けて白沢ビレートレーニングハイク

いよいよ虎毛沢攻略に向けて準備開始です。お馴染み白沢で仲間を確保するビレー技術のトレーニングを行いました。白沢前に、フーミンから、ダブルエイトノット、腰がらみ、肩がらみ、テラインビレー、ムンタヒッチを教わり、いざ4の滝の上部へ。4つの滝を、キャンパーだけで、覚えたばかりのビレー技術を駆使して、滝をロアーダウンしました。虎毛沢でもその調子でお願いします。

8月1日 雨の登山初日、一路高松岳避難小屋へ

宮城県から県境を超えて一路秋田県へ。お馴染みの大湯温泉よりさらに奥の泥湯(どろゆ)温泉が、今回の4日間の登山遠征の登山口です。未だ活発な梅雨前線の中、泥湯温泉より今回の最高地点高松岳山頂を目指しました。登山道は比較的整備されているものの、ところどころ崩落した部分も。そんな時突如いつきが登山道を踏み外し急な坂に宙吊りに。初めはみんな自分ですぐに戻って来れるだろうとそこまで真剣ではありませんでしたが、本人なかなか自力では戻れなそう。バクが仕方なくストックを差し伸べたところ、それに体重をかけた瞬間にストックが抜け、さらに谷底に滑落。「登山道なのになんで整備されてないんだ」と宙吊りになりながら登山道にガチギレ。最後はロープを使ってレスキュー完了。山はオフトレイルじゃなくても集中していきましょうね。

8月2日 いざ虎毛沢入渓ポイントへのはずが…

この日は、虎毛高松尾根の最低鞍部まで、長い長い尾根あるき。朝から、出発30分遅れ、いきなり山伏山に向かう、虎毛山への縦走路分岐を平気でパスするなど、みんなの様子もちょっと浮き足立っていました。一度縦走路分岐に戻って霧の中の虎毛山方向見てみると、薮薮薮の藪だらけ、バクが斥候で登山道を見つけに行って、急な熊笹の斜面を下ったところに登山道跡を発見。全員が合流して、そのまま尾根を進むも、登山道はすぐに消え、壮絶な藪漕ぎとなりました。藪漕ぎよろしくの幼少研でも、流石に今日の目的地までこの藪だと到着は不可能。もう少し行ったら登山道があるかもしれないが、なかったら引き返すことも困難。バクが、虎毛断念を決定。その日、もう一度高松岳避難小屋に戻って待機。翌日高松岳を源流とする赤湯又沢を経て、虎毛沢に入るプランに変更となりました。一度小屋に戻り、赤湯またのトリッププランを立て後、もう1日宿泊分に水をゲットしに、キャンパー四人で、高松岳を下山。見事十分な水をゲットして戻りました。

8月3日 行くぞ赤湯又

赤湯又は、10年前に一度下ったルート。くしくもフーミンのお姉さんがキャンパー時代に下っており、後藤家は赤湯又に不思議なご縁。前半は、予想通り、壮絶な藪漕ぎでしたが、ユウダイが奇跡的に水の流れる歩きやすい場所を発見。そのまま沢筋を下っていって谷地形に入ると、連続する10-20m近くの小滝が現れ、いよいよ白沢のトレーニングの成果を発揮。みんなの安定したロアーダウンの安定し姿勢、高所に臆さない気持ち、コール(掛け声)の大きさなど、どれもカッコよかったあ。それでも藪漕ぎ、ビレー、沢のルールどりなどに手間取り、目標地点の春川分岐までその日のうちに到着は不可能と判断。まだ虎毛沢出合いまでの沢の横の広い河原で緊急ビバークとなりました。

8月4日 虎毛沢&赤湯又コンプリーーーーーート

緊急ビバークサイトは、温泉の地熱で地面が温かい、とても快適な場所。その場所が祟ったのか、なんと345(3時起床、4時食事、5時出発)の行動予定が、430起床。起き抜けに「終わった」と絶望するフーミン。もし昨日のペースと変わらなければ、大湯温泉到着はヘッドライトに。ところが、昨夜の夜のミーティングで沢攻略方法を話し合ったおかげか、虎毛沢出合いの到着が予定よりも1時間早い9時に。みんなのテンションも一気に上がり、その日のうちに大湯温泉到着に期待が高まります。ただ、虎毛はそんな簡単にはいきません。途中赤湯又にはなかった、泳いで通過る淵が行く手に立ちはだかります。ただ、おそらく梅雨明けしたであろう夏の空が、キャンパーたちのジャボンを後押し、ユウダイがビート板泳法、ジョウタロウがバック泳法を極めました。長い虎毛沢が終わり、やっと春川分岐についたと思ったら、今度は7.5kmの林道の洗礼。最後まで声を掛け合い、日暮ギリギリの5時30分に大湯温泉に到着しました。

8月5日 さすがに疲れた 今日はゆっくり看板作り

昨日は花山キャンプ場の到着は、夜の7時。カレーを食べてバタンキュー。この日は個人別選択活動で、昨年は花山湖でカヌーポロで大暴れしたのですが、今年は「寝る」、「休憩」などと、さすがにエネルギー切れ。そこで、昨年台風で剥がれた花山の歌の1番の看板を、みんなの赤湯又の思い出を描いて作りました。夜は「ちらし寿司」「BBQ」「ラーメン」で、9日間のコースの思い出話。どれもキャンプ飯とは思えないくらいお店クオリティの味でした。

8月6日 いつかまた、今度こそ虎毛核心部へ

9日間の花山キャンプAコースお疲れ様でした。最終日は、このコース中、お騒がせのイノシシを鉄砲で打つのを目の前で見れるかもしれないというおまけが付きそうでしたが、イノシシもそんな簡単には乗って来ませんでしたね(ただ翌日しっかりやっつけられたそうです)。もう一度新しくなった橋で記念写真を撮り、次のキャンプでの再会を誓って花山キャンプを後にしました。この4人にとっては、行けなかった虎毛沢がむしろ強烈に記憶に残るコースとなりました。次は高校生キャンパー、カウンセラーとして、一緒に虎毛核心部に立ちましょう!

花山キャンプ橋再建へのご寄付のお願い

40年間成長したキャンパーを送り出してきた花山の橋は、賛助会員の皆様、花山キャンプOBOGの皆様のご寄付により、花山キャンプ前に完成することができましたが、現在工事費の完済分の資金に至っていません。ご寄付いただいた方には、橋の基礎部に半永久的に残る金属製のレリーフにお名前を入れさせていただきます。以下のご確認の上ご検討のほどよろしくお願いいたします。なおすでにご寄付いただいている方は、行き違いになることをご容赦ください。

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