2024花山キャンプAコース報告

スタッフ

キャンプ長

岡村 泰斗(ばく)幼少年キャンプ研究会代表

花山キャンプAコースお疲れ様でした。レギュラーメンバーに加え、Cコースからケンセイが加わってくれたり、たくましくなったタイスケが帰ってきてくれたりと、二人のおかげで新たなシナジーを感じさせるコースでした。今年の花山はキャンプ前から、時折集中豪雨が起こる夏でした。AとBの間にも大雨があり、水位が端の近くまで行ったという報告を受けました(ばくは添乗のため花山にいませんでした)。Aコースでみんなの頑張りによる土嚢が完成していなかったら、今年の花山どうなったことやらと感謝感謝です。これからもAコースは、花山キャンプ場のドカタ部隊として、よろしくお願いします。

カウンセラー

陳 姿妙(モーリー)

台湾体育大学大学院

 はーい、モーリーです。花山キャンプが始まったときに、モーリーはぜんぜん日本語がしゃべれなくて、みんなと友達になれるかとても不安でした。でもAコースのみんなは言葉なんか関係なく、モーリーと仲良くしてくれて、とても感謝しています。モーリーはあの後、Bコースでアシスタントカウンセラーや、Cコースでカウンセラーをやって、どんどん日本語が上手になりました。次にみんなに会うときにはもっと日本語でおしゃべりができると思います。モーリーは9月末に台湾に帰りますが、絶対また花山キャンプに来たくなりました。また、みんなと一緒にキャンプしたいです。

食料係

加藤 祐季(かとちゃん)

2024花山キャンプお疲れ様でした!私は、約30年前に、学生の時以来の花山ですが、花山の変わっていないところと、変わっているところにとてもびっくりしました。まず、ばくは学生時代と変わらずすごい体力でした。あんなおっさんは普通いません。みんな大切にしてあげてね。反対にキャンパーの能力はすごく高くなっていました。昔は自分たちで登山計画を立てたり、カウンセラーみたいにリーダーになって登山はしていませんでした。大学を卒業してから、キャンプの仕事には関わっていませんでしたが、みんなや、スタッフと一緒に山の中で共同生活して、毎日いろいろなことが起こる生活がとても居心地が良いことに気づきました。また「花山の母」になれるように、時間を作りたいと思います。

白沢フィーリングカップル3vs3 7月30日

完璧なオフトレイルのナビゲーションスキルを目指し、お馴染みの砥沢、白沢をつめ、山中の全く目印も何もない地点に、キャンパーだけで集合するという、究極の放置プレーを行いました。しかも、男女ペアで、吊り橋効果によるカップリングをめざすという下世話な企画。

 沢歩き自体は全く問題ありませんが、普段カウンセラーと歩いていると、自分で地図を見ているつもりでも、心のどこかで、カウンセラーに頼ってしまっていますよね。その心のあまえを一才断ち切り、まさにキャンパーだけでまだ見ぬ集合地点を目指しました。

 結果、3組中、1組白沢左ルートチームが遭難。白沢の隅々まで知り尽くしたバクの嗅覚であっさり回収となりました。

栗駒登山 7月30日-8月2日

7月30日1600駒の湯ビバーク
7月31日500駒の湯-1000新湯-1500イワカガミ平ビバーク
8月1日500イワカガミ平-1030新湯沢終了-1130栗駒山-1500御室ビバーク
8月2日400 御室-720秣岳-920須川温泉

新湯沢(しんゆざわ)                          

Cコースでお馴染みの新湯沢ですが、Aコースになると簡単すぎるのでなかなか行く機会がありませんでした。そこで、新湯沢の始まりの駒の湯からフルで歩き切るといいうロングルート。いつもの約4倍の長さ。予定では1日で雪渓ポイントまで抜けるところ、水量に手こずり、イワカガミ平で緊急ビバークとなりました。駒の湯では、立ち入り禁止の源泉を見せてもらったり、なんとお風呂に入れたりと、贅沢な1日目のビバークとなりました。

秣岳(まぐさだけ)                           

  栗駒からの下山は、ちょっと足を伸ばして、お隣の秣岳経由で須川温泉に下りました。御室を出発し、栗駒の稜線に出ると、去年登った鳥海山が目の前で迎えてくれました。栗駒の稜線は、激しい沢登りと対照的に、緩やかでとても歩きやすかったですね。ゴールの須川温泉では、千人風呂と呼ばれる広々とした湯船で、旅の疲れを癒やしました。

砥沢橋復旧プロジェクト 8月3日

7月25日から東北地方を襲った集中豪雨の被害は、花山も例外ではありませんでした。先発隊で花山に到着したときに、砥沢橋のキャンプ場側の地面が大きく削られ、道路の下が空洞になっている状態でした。このままもう一度大雨が来たら、橋の手間の道路が分断されてしまう危険性があるために、栗駒登山と百名山登山の中日は、急遽、砥沢橋復旧プロジェクトとなりました。ほぼ全員が、「なんで自分たちがこんなことやるの?」「いつ終わるの?」と心のデビルがささやき始める中、ひろかの気合いが、みんなの心をつなぎ止め、1日で土嚢の土手を完成することができました。ひろか様様。

早池峰登山 8月4日-5日

8月4日800キャンプ場-1000平泉中尊寺観光-1300小田越登山口-1630早池峰山避難小屋
8月5日600早池峰山避難小屋-800小田越登山口-900まさかの誤給油-1118大迫地区-1200新花巻駅-1400古川駅-1600花山着

4日間の栗駒登山を終えたみんなには、早池峰山、しかも避難小屋泊の1泊2日の登山は、余裕を持って楽しむことができました。その余力のおかげで、夕食のチラシ寿司と、朝食のピザは最高にエキサイティングの登山飯でしたね。2日目の下山時の雨が予想され、みんなで話し合って、尾根道を諦め、来た道を戻ると決めたディスカッションとジャッジメントは秀逸でした。

無事に下山し、さあこれから秘湯夏油温泉に入って、花山最後の1日を締め括ろう!っと思った矢先、かとちゃんまさかの誤給油。ガソリン車に軽油を入れて、車が動かなくなってしまいました。しかもまだ早池峰山系の真っ只中。レッカー車が来るまでガソリンスタンド足止めとなり、その後ローカルバスと、新幹線を乗り継ぎ(Aコース超赤字泣)、1日かけて花山キャンプにやっとたどり着く、長旅のおまけがつきました。

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