谷川岳登山合宿報告

はじまして、CUの活動に初めて参加する佐藤もとほと言います。私は、現在玉川大学で保育を学んでいて、つまごいスキーキャンプでスタッフとしたちゃる(佐藤有里さん)の団体で、ボランティアとしてキャンプの指導をしています。私も子供の頃から御殿場にある乗馬のキャンプにずっと参加していて、そこのキャンプ長がばくさんと仲良しと聞いてびっくりました。今回、本当は百名山登山のインターンとして申し込んだのですが、それがキャンセルとなり、インターンとして申し込んだCUの皆さんと登山合宿ができて、本当にいい経験になりました。

CUのメンバー

今回は、山中レイさん、渡邊あやさん、稲見ちひろさんの3名と一緒に参加しましたが、まずみんなが高校2年生と聞いて、とてもしっかりしているのでびっくりしたのと、みんなとても話しやすく、行きの車の中ですぐに仲良しになりました。現地に到着すると、テキパキと登山の準備をし、うわさに聞いていた花山キャンプの人たちはさすがだなあって思いましたが、さらにゴンドラの中で、ばくさんから「登山の役割決めといて」って言われたら、「ちひろがリーダーやる」、「あやがナビゲーターやる」、「レイがペースセッターやる」と、パッと決まって、私は何が起こっているのかさっぱりわかりませんでした。ゴンドラを降りると、ばくさんをほっといて、自分たちで地図を開いて、歩き出し、なんて高校生なんだろうと、びっくりしました。私は大学生になっても、地図の読み方もわからないし、自分だけ子供を山に連れ行くことなんてなかったのに、すぐにこの団体のすごさがわかりました。

CUの登山

1日目は天気もよく、快適な登山で、2時半ぐらいに泊まる予定だった避難小屋につきました。しばらく休んでいると、ばくさんから、「このままここで泊まるか、もう山頂に行くかどっちがいい」と提案され、私は何を言っているのだろうと思っていると、メンバー全員が、「山頂行こーっ」 と言い、わたはもう何が起こるのか想像もつかずにただついていくだけでした。午後3時に避難小屋を出発し、日もだんだん暮れかかっている中、ようやく山頂に到着しました。そこから、泊まって良い場所を探し、本当に何もない山の上で、一晩を過ごすことになりました。何もかも初めての経験で、想像もできないことでしたが、CUのメンバーと一緒にいると、何も不安はなく、なんだこれが普通なんだって思えるほどでした。日暮には、雪が残る周りの山が真っ赤に染り、ここでしか見ることのできない景色が広がりました。私も、もっとキャンプのことを学んでこんな経験を子供達にさせてあげたいなと思いました。

リーダー役

2日目は、ばくさんから、「今日はもとほリーダーね」って言われて、「あっはい」って引き受けてしまいましたが、うまくできるかどうか全く自信がありませんでした。出発予定の4時近くになって、ばくさんから「もとほ時間見てる」って言われて、そうかそういうのもリーダーの役割なんだって気づきました。また、出発してすぐに、全く別の方向に進んでしまい、ばくさんに気付かされて、引き返しましたが、自分はなんて何も考えずに、キャンプをやっていたんだろうと、ショックを受けました。また、ゴールの到着時間もなんでその時間に到着できるか理由もなく決めていたり、下りの途中でも今どこにいるのか全くわからずに下っていたり、どんどん自信をなくしました。でも、CUのメンバーがいつも明るくサポートしてくれたり、地図を見て、今いる場所を教えてくれたり、そんな人たちに囲まれて、私もみんなみたいになりたいと強く思いました。ゴール間近で、鉄塔の下で休憩したとき、本当は私が時間をみて出発しなければならなかったのですが、みんなとのおしゃべりが楽しくて30分以上も休憩してしまいました。そんな時でも、何も言わずに私たちのペースややりたことを受け入れてくれるばくさんってすごいなあって思いました。登山の後に入った温泉は、今までに経験したことのないような開放的な温泉で、みんなとさらにいろいろ話ができたのと、登山の疲れも癒やされて、悔しい思いもしたけれど、もっともっとキャンプのことを学びたいと思える登山となりました。

活動記録

参加者
岡村泰斗(ばく)
山中玲
渡邊あや
稲見千尋
佐藤もとほ

コースタイム
1日目
900つくば発
1300ゴンドラ乗り場発
1430避難小屋着
1500避難小屋発
1700山頂着
1800ビバークサイト着
2日目
400ビバークサイト発
930ゴンドラ乗り場着
1030温泉
1230昼食
1700つくば着