リレーコラム:木村聖広

キャンプと私

こんにちは。横浜市立大学4年の木村聖広(キャンプネーム:きむちゃん)です。小学生から高校生まで花山キャンプにキャンパーとして参加し、大学1年生のときにはCコースのカウンセラーを務めました。

僕は登山が趣味の叔母に連れられ、幼少期からたびたびキャンプや登山に行っていました。そんな僕が友だちに誘われて花山キャンプに誘われたのは小学校3年生の時でした。初めて参加した花山は、それまでのキャンプとは全く異なり、カウンセラーやたくさんの仲間の存在、野外炊事や沢遊びなど、驚きの連続でした。野外活動の面白さに目覚め、新しくできた仲間にまた会いたいという気持ちから、毎年のように参加するようになりました。何度参加しても、そのたびに新しい発見や挑戦があり、仲間とのつながりが深まっていく場は、今のところ花山をおいて他になかったと思います。

僕は中学・高校とバドミントン部に所属していましたが、花山の経験から大学では野外活動の部活に入りたいと思っていたので、ヨット部に入ることにしました。(山岳部は形骸化していた…)ヨットという競技は、3艇の合計順位で勝負が決まります。二人乗りの小型ヨットに乗り、風と海の力のみを利用して、いかに早くゴールできるかというもので、風や潮などの自然を読み解く力と判断力、そしてチームワークが試されます。部活動は週2-5間の泊まり込みで共同生活を送りながらの活動です。そうです。花山によく似ているんです。大学生になっても集団生活で起きる問題というのはあまり変わらず、それらの解決には花山の経験が大いに役立ちました。

また、今年は就職活動という大きな節目もありました。6月半ば、いくつかの企業から内々定をいただき、僕は最後の二択で迷っていました。一つは年功序列で終身雇用の安定した日本の会社。もう一つは実力主義の外資系メーカー。安定か挑戦どちらかを選ばなければならなくなったとき、思い出したのは花山でした。ちょっと怖くて不安だったけれど、いつもチャレンジングなコースを選んだ先にあったのは、得難い達成感と仲間でした。結局、外資系のメーカーに就職を決め、今は卒業論文に追われています。テーマは「水産資源管理と漁業者の取り組み」で、ざっくりいうと、海からの恩恵を持続的に享受するためには人はどうすればいいの?ということです。これも花山を通して自然に興味を持ち、ヨット部で海と触れ合わなかったら執筆しなかった題材だと思います。

将来に不安はありますが、挑戦した先の景色を楽しみに少しずつ壁を登っていこうと思います。また、僕たちの楽しかった花山キャンプがずっと続いていってくれることを願っています。

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