Updated on 9月 21, 2021
シンポジウム「海とLNT」
長谷川晋
一社トレイルブレイズハイキング研究所所長
紺野 祐樹
アースクエスト代表
一般社団法人日本セーフティカヌーイング協会業務執行理事
高橋正祥
宮城ダイビングサービスハイブリッジ代表
一社石巻海さくら前代表
LNTとは、Leave No Traceの略語で、環境に対するインパクトを最小限にして、アウトドアを楽しむためのテクニックです。7つの原則に基づくことで、誰でも、どんな環境でも、どんな活動でも環境に配慮した行動を取ることができます。
日本では、2013年から一般社団法人Wilderness Education Association Japanが、国内初のマスターエデュケーターコースを開催し、本格的に指導者養成が開始されました。現在では、トレーナー約200名、マスターエデュケーター20名が養成されています。
このような指導者の増加や、近年のアウトドア産業の活況や、アウトドア文化の多様化を受け、北米のLNT本部との合意のもと、2021年にNPO法人リーブノートレイスジャパンが設立し、国内で本格的な活動が開始されました。
このシンポジウムでは、とかく山野に目が行きがちなLNTを、宮城が誇る豊かな海に目をむけ、ロングトレイル、シーカヤック、ダイビングなど、海や海浜をフィールドとして活動する、アウトドアの専門家に海の魅力と、海洋・海浜活動における環境への配慮について、解説します。
我が国は、世界第6位の海岸線の長さを誇る海洋立国です。このシンポジウムでの小さな一歩が、我が国の海洋・海浜アウトドア活動の発展とともに、海の安全と環境保護の普及のきっかけとなることを願います。
コーディネーター:岡村泰斗